きらりと光る者たちの物語
白き霊峰「マーベルン」が天高くそびえる大地「ジェムグランド」。
その雪原地帯にて、鍛冶屋の父を目標に励む「人族」の少年ディーアはある日
雪の中に倒れ伏す黒い肌の女性を発見し、助け起こす。
「闇の眷族」と呼ばれる種族の彼女は、
マーベルン山に国家を構える「天界の民」に命を狙われていた。
大地に台頭する四大種族の諍いに、臆病な少年は巻き込まれていく。
「こんな自分にもできることがあるなら――」